学生吟

老後に趣味で詩吟を始める人が多いため、詩吟をやる人にあまり若いイメージはない。しかし若い人の間でも詩吟は決して人気がないわけではなく、全国の大学には伝統ある詩吟サークルが存在するところも多い。

早稲田大学稲吟会、明治大学詩吟研究部、関西大学吟詩部、岡山大学吟詩部はいずれも50年以上の歴史を持つサークルである。他の有名大学では東京大学詩吟研究会、慶應義塾大学慶吟会、東京農業大学農友会詩吟部、山口大学吟詠部、近畿大学詩吟部などが存在する。

これらの学生詩吟部を統括する組織として全国学生詩吟連盟(全吟連)が存在するが、明治大学や関西大学を始めとする西日本の大学が中心に活動しており、全ての詩吟部が全吟連に所属するわけではない。

学生吟の特徴として、打ち込みが非常に激しいことや本数が非常に高いことが挙げられる。大学によって流派が異なり、特定の流派に属さない大学もある。また、昔は特定の流派に所属していたが、今では袂を分かった大学も多い。

ちなみに早稲田大学稲吟会は、学生吟では珍しく剣扇舞や殺陣を取り入れた吟詠も行う。同会は水府流の特定の師範について吟を習っているが、これも学生吟では珍しい。また、東京大学詩吟研究会は漢詩研究が盛んであったり、明治大学詩吟研究部は全吟連や関西の詩吟団体との交流が盛んであったりと、各大学のサークルによって特色が異なる。